【ボードゲームレビュー】マギvs.ドラゴン - 魔物を倒してNo.1魔法使いを目指せ!ファンタジーな世界観の王道競り系カードゲーム!
「マギvs.ドラゴン」は、ドイツのゲーム会社であるAdlung-Spieleが開発したカードゲーム。日本版のローカライズはcosaicが担当している。
cosaicといえば「キャット&チョコレート」や「シャドウレイダーズ」なんかが有名かな?
あとは最近ボドゲ界隈で話題になった「テストプレイなんてしてないよ」のローカライズも担当していたな。
今日紹介する「マギvs.ドラゴン」は俺の大好きな剣!魔法!ドラゴン!を地でいくような作品だ。
プレイヤーはそれぞれが魔法使いとなり、魔物を倒すことで得られる勝利点を競って誰が一番偉大な魔法使いかを決めるというわかりやすい設定だぜ。
ゲームのジャンルとしては競りをファンタジーにした感じかな。個人的に競り系のゲームは苦手なのでなかなか勝てないのが悔しい…
コンポーネントは小箱ゲーらしくカードとマーカーというシンプルな作り。
でもモンスターのイラストは結構迫力があるし、装備品や呪文なんて要素もあるのでワクワク感は十分だ。
プレイヤーはまず4人いる魔法使いの中から自分の分身となるキャラクターを選ぶ。
特にキャラによって能力が違うということもないので見た目の好みで選ぼう。俺はもちろん緑のおねーさん推しだぜ!
カードには魔物や呪文などが含まれる冒険カードと、剣やアミュレットなどの装備品がある秘宝カードが存在する。
冒険カードにはそれぞれA〜Cのランクが分けられており、各ランクごとに分けてシャッフルしたあとC→B→Aの順に重ねて冒険デッキとするのだ。
Aランクでは出てくるモンスターも巨大蜘蛛やゴブリン程度だが、冒険が進んでCランクになってくると待ちに待ったドラゴンが出現するように。
しっかり討伐して勝利点を得るためにも、それまでの道中できちんと準備をしておかないとな。
ゲームが開始したらまずは冒険デッキからカードを2枚表向きに出す。
そしてプレイヤーは自分がどちらの冒険に挑戦したいかを選び、そのカードの周りに自分の魔法使いカードを置くのだ。
もし同じ魔物や呪文カードに挑戦したい人が2人以上出てしまった場合は、このゲームの醍醐味である競りの出番となるぞ。
競りに使うのはお金ではなく魔力。
これは毎ターンの始めに2もらえるほか、魔物の討伐をしたり聖域といった冒険カードを利用することで得ることができる。
プレイヤーはそのカードに魔力をどれだけ出せるか宣言しあい、より高い魔力を提示した方がその魔物や呪文を独占する権利を得られるのだ。
ちなみに、魔物の場合は競りをしなくても協力して倒すという方法がある。もちろん勝利点や秘宝などの報酬は減ってしまう上相手にも同じ報酬が発生してしまうが、ゲームの流れを見て自分が有利に進めると踏めればありな選択肢だな。
そして報酬ではたまに秘宝カードというものが手に入ることがある。
これには魔物カードと同じ3種類のマークが付いており、これを装備した状態で同じマークの魔物を倒すと追加で報酬がもらえるというものだ。
秘宝カードは1枚で完結するものと2枚揃って効果を発揮するものがあり、これらは他の人と取引することが可能。
ただでさえ競りで頭を使うのにここでも駆け引きが出てきてもう頭がパンクしそうだぜ!
でもやっぱり揃えて効果が発動っていうのはいいよね、デュエマとかポケモンカードでも合体するやつが出てきた時はテンション上がったぜ。
冒険で手に入れれる呪文カードもなかなかに協力。
毎ターン自分より勝利点の高い人から魔力を1点奪うというものや、勝利点を魔力に変換するものなど手に入れればぐっと戦いやすくなるものが揃っているぞ。
そんなこんなで秘宝カードや呪文カードも駆使しつつ魔物を倒し、最終的に冒険デッキがなくなった時点で1番勝利点を稼いだ人が勝者となるのだ!
というのがこのゲームの流れなのだが、いやはや、シンプルに見えてこれがなかなか難しい。
手持ちの魔力と相談しつつ、どこまでなら魔力を出しても損しないのか、この後を有利に進められるのかを考えるのが楽しいが悩ましい。
秘宝カードも、自分はこれを揃えたいが交換して相手があれを揃えるとまずい、とか考えることはたくさんあってキリがないな。
もともと競り系のゲームをあまりやらないというのもあるが、いまだに引き際やいくべきところの見極めが苦手だぜ…しかもよく一緒にやる友人がそういう得意なタイプなので余計にやりづらい。
こういうの得意な人は考えが見透かされてるようで怖いね!
それでも運良く呪文や秘宝カードをゲットできれば意外と接戦に持ち込むことができたり、相手の魔力不足を予想して隙をつけたりするとめっちゃ嬉しい。
なによりこういう競り系のゲームでがっつりファンタジーなものってあんまり見たことがないので、それだけで俺的には大満足の作品だったぜ。
競り系が好きな人はもちろん、あんまりやったことがないけどドラゴンに惹かれた!という人にはオススメの作品。
小箱ゲーでお値段もお手頃なので、気になった人は是非ともチェックしてみてほしい!