【ボードゲームレビュー】マギvs.ドラゴン - 魔物を倒してNo.1魔法使いを目指せ!ファンタジーな世界観の王道競り系カードゲーム!
「マギvs.ドラゴン」は、ドイツのゲーム会社であるAdlung-Spieleが開発したカードゲーム。日本版のローカライズはcosaicが担当している。
cosaicといえば「キャット&チョコレート」や「シャドウレイダーズ」なんかが有名かな?
あとは最近ボドゲ界隈で話題になった「テストプレイなんてしてないよ」のローカライズも担当していたな。
今日紹介する「マギvs.ドラゴン」は俺の大好きな剣!魔法!ドラゴン!を地でいくような作品だ。
プレイヤーはそれぞれが魔法使いとなり、魔物を倒すことで得られる勝利点を競って誰が一番偉大な魔法使いかを決めるというわかりやすい設定だぜ。
ゲームのジャンルとしては競りをファンタジーにした感じかな。個人的に競り系のゲームは苦手なのでなかなか勝てないのが悔しい…
コンポーネントは小箱ゲーらしくカードとマーカーというシンプルな作り。
でもモンスターのイラストは結構迫力があるし、装備品や呪文なんて要素もあるのでワクワク感は十分だ。
プレイヤーはまず4人いる魔法使いの中から自分の分身となるキャラクターを選ぶ。
特にキャラによって能力が違うということもないので見た目の好みで選ぼう。俺はもちろん緑のおねーさん推しだぜ!
カードには魔物や呪文などが含まれる冒険カードと、剣やアミュレットなどの装備品がある秘宝カードが存在する。
冒険カードにはそれぞれA〜Cのランクが分けられており、各ランクごとに分けてシャッフルしたあとC→B→Aの順に重ねて冒険デッキとするのだ。
Aランクでは出てくるモンスターも巨大蜘蛛やゴブリン程度だが、冒険が進んでCランクになってくると待ちに待ったドラゴンが出現するように。
しっかり討伐して勝利点を得るためにも、それまでの道中できちんと準備をしておかないとな。
ゲームが開始したらまずは冒険デッキからカードを2枚表向きに出す。
そしてプレイヤーは自分がどちらの冒険に挑戦したいかを選び、そのカードの周りに自分の魔法使いカードを置くのだ。
もし同じ魔物や呪文カードに挑戦したい人が2人以上出てしまった場合は、このゲームの醍醐味である競りの出番となるぞ。
競りに使うのはお金ではなく魔力。
これは毎ターンの始めに2もらえるほか、魔物の討伐をしたり聖域といった冒険カードを利用することで得ることができる。
プレイヤーはそのカードに魔力をどれだけ出せるか宣言しあい、より高い魔力を提示した方がその魔物や呪文を独占する権利を得られるのだ。
ちなみに、魔物の場合は競りをしなくても協力して倒すという方法がある。もちろん勝利点や秘宝などの報酬は減ってしまう上相手にも同じ報酬が発生してしまうが、ゲームの流れを見て自分が有利に進めると踏めればありな選択肢だな。
そして報酬ではたまに秘宝カードというものが手に入ることがある。
これには魔物カードと同じ3種類のマークが付いており、これを装備した状態で同じマークの魔物を倒すと追加で報酬がもらえるというものだ。
秘宝カードは1枚で完結するものと2枚揃って効果を発揮するものがあり、これらは他の人と取引することが可能。
ただでさえ競りで頭を使うのにここでも駆け引きが出てきてもう頭がパンクしそうだぜ!
でもやっぱり揃えて効果が発動っていうのはいいよね、デュエマとかポケモンカードでも合体するやつが出てきた時はテンション上がったぜ。
冒険で手に入れれる呪文カードもなかなかに協力。
毎ターン自分より勝利点の高い人から魔力を1点奪うというものや、勝利点を魔力に変換するものなど手に入れればぐっと戦いやすくなるものが揃っているぞ。
そんなこんなで秘宝カードや呪文カードも駆使しつつ魔物を倒し、最終的に冒険デッキがなくなった時点で1番勝利点を稼いだ人が勝者となるのだ!
というのがこのゲームの流れなのだが、いやはや、シンプルに見えてこれがなかなか難しい。
手持ちの魔力と相談しつつ、どこまでなら魔力を出しても損しないのか、この後を有利に進められるのかを考えるのが楽しいが悩ましい。
秘宝カードも、自分はこれを揃えたいが交換して相手があれを揃えるとまずい、とか考えることはたくさんあってキリがないな。
もともと競り系のゲームをあまりやらないというのもあるが、いまだに引き際やいくべきところの見極めが苦手だぜ…しかもよく一緒にやる友人がそういう得意なタイプなので余計にやりづらい。
こういうの得意な人は考えが見透かされてるようで怖いね!
それでも運良く呪文や秘宝カードをゲットできれば意外と接戦に持ち込むことができたり、相手の魔力不足を予想して隙をつけたりするとめっちゃ嬉しい。
なによりこういう競り系のゲームでがっつりファンタジーなものってあんまり見たことがないので、それだけで俺的には大満足の作品だったぜ。
競り系が好きな人はもちろん、あんまりやったことがないけどドラゴンに惹かれた!という人にはオススメの作品。
小箱ゲーでお値段もお手頃なので、気になった人は是非ともチェックしてみてほしい!
【ボードゲームレビュー】逃げゾンビ - 圧巻のコンポーネントから繰り出されるゾンビ地獄…!癖の強い住民たちの力を借りたり借りなかったりして生存を目指す王道ゾンビゲー!
逃げゾンビ
開発元 | 8th summit |
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ローカライズ | アークライト |
プレイ人数 | 1〜4人 |
プレイ時間 | 30〜60分 |
価格 | 4,800円 |
ボードゲームとゾンビ、なぜこの組み合わせは我々の心を捉えて離さないのだろうか。
今回紹介するボードゲーム「逃げゾンビ」は、圧倒的な絶望感、ぎりぎりの戦闘、癖の強いキャラクターを提供してくれる「これぞゾンビゲー!」な内容の作品だ。
俺がボードゲーム始めたて位の時に買ったゲームでもあるので、かなり思い出深い作品だぜ。
まず気になるのはやはりコンポーネント。
「逃げゾンビ」と少々安直すぎる気がしないでもないタイトルがでかでかとデザインされたパッケージを開けると…
大量のゾンビフィギュア!!
この物量ちょっとすごくないか。種類は男と女の2種類しかないものの(種類があるだけでもすごいが)、一体一体はなかなかに精密に作られているので迫力があり雰囲気バッチリ。
塗装趣味の方もしばらくは退屈せずに済みそうなその数は実に約50体!すでに物欲をガンガン満たしにかかってくるぜ。
とりあえず全部並べてみた。ここまで数があると適当に置くだけでそれっぽくなるから楽しいな。ウォーキングデッドみたいでとてもよい。
ついでにウォーキングデッド第1話のラストシーンを再現してみたぞ。戦車はなかったので我が家のメカトロウィーゴにご協力いただきました。
…えー、悪ふざけはこの辺にして早速ゲーム説明の方に移ろう。
このゲームは簡単に言うと、迫り来るゾンビを倒しながら民間人を助け、最終的にそのポイントを競うゲームである。
一応対戦ゲーという括りに入る本作だが、プレイヤー間の関与はほぼゼロ(カード山札が共通なくらい)なので、どちらかといえば個人技&ハイスコア比べという感じのシステムだ。
ゲームを始める前に、プレイヤーはまず自分自身の分身となるキャラクターを選ぶ。
キャラクターには「プロムの女王」や「スポーツマン」などいかにもアメリカンな匂いのする奴らが揃っているので、こいつになら自分の背中を任せられるぜ!と思うキャラクターを選ぼう。
セッティングが完了した図。ゾンビコマのいるプレイボードは手前から第1ゾーン、第2ゾーン、第3ゾーンと分かれており、距離の遠い第3ゾーンから毎ターン徐々に近づいてくるという緊張感溢れるシステムだ。
ルールは案外シンプル。
プレイヤーは毎ターンのはじめにイベントダイス1つとアクションダイスを5つ振り、出た出目に応じてそのターンの行動を行う。
例えばイベントダイスには、後のフェイズで行うゾンビ増殖を防ぐことができる全く静かや、逆にゾンビをさらに増やしてしまうゾンビの目覚め、体力の回復ができる看護など、ゲームを進めていく上で重要なイベントが詰まっている。
プレイヤーはまずはじめにこのイベントダイスの効果を解決し、次にアクションダイスを使って行動をしていくのだ。
アクションダイスには、第1ゾーンにいるゾンビを2体まで倒すことのできるバットや、1体までだが遠くの敵に攻撃できる拳銃、出た出目の数によって効果が変わる探索、ネクロノミコンなど多彩な効果が揃っている。もちろんいい効果だけでなく、出目一つにつきゾンビが1体増えてしまうゾンビなどの悪い効果もあるので注意が必要だ。
また、アクションダイスは毎ターン2回まで振り直しのチャンスが与えられるため、「第1ゾーンまでゾンビが迫っているからバットがたくさん欲しい!」という時などは活用していこう。
ただしゾンビの出目はただで振り直すことはできず、別に逃走カードというものを引いてその効果を解決した後でないと振り直し対象に選ぶことはできないぞ。
そして時には逃走カードからボスゾンビが出現してしまうことも…
基本的にゾンビコマの振り直しはよりリスキーであることが多いため、使うタイミングは慎重に選ぶ必要があるな。
前述のアクションなどで手に入る場所カード、アイテムカード、そして住民カードも重要な役割を持つ。
場所カードは基本的に手に入れた瞬間か次のターンのはじめに効果の解決を行う。いい効果ばかりとは限らないが、アイテムカードを引けたりイベントが起こったりするので積極的に活用していきたいカードだ。
アイテムカードはその名の通り、絶体絶命のサバイバルを手助けしてくれる心強い味方。
自分の体力を回復できたり、アクションダイスのバットや拳銃の効果を強化したりと基本的に良い効果しかないので、ガンガン手に入れてガンガン使っていきたいカードだな。
そして住民カードはこのゲームのキモともいえる超重要なカード。
探索、ネクロノミコンのアクションで仲間にすることができる他、イベントや場所カードの効果によってもパーティに加えることができる。
最初に選んだプレイヤーキャラクターもなかなかにキャラが立っていたが、住民カードの連中はまた一味違うぜ。
俺が特に気に入っているのはこの2人。見るからにやべーやつなイカレ幼女とアンジェリーナ・ジョリー似の美女。「態度がでかいイイ女」っていう洋画あるあるをそのまま名前にする潔さに脱帽だぜ。
こいつらはそれぞれ特性とメリット能力、デメリット能力を持っている他、左上の数値がそのまま勝敗決定のためのポイントとなる。
なのでゲーム終了時までになるべく多くの住民を助けた方がいいということだな。
しかしここで悩ましい問題が立ちはだかる。
それはデメリット能力持ち、つまり足手まといほどポイントが高いということだ。
例えば上の画像では、こちらのダメージを肩代わりしてくれるタフガイのポイントはたったの2だが、振り直しを行えなくする嫌われ者の議員はなんと6ポイントも得ることができる。
しかしいくらポイントがあっても死んでしまったら意味がないので、生存とポイント獲得を絶妙なラインで保つバランス感覚が重要になってくるのだ。
そんな感じでアクションフェイズを終えたら、次はゾンビ移動フェイズと続き、各ゾーンにいるゾンビが一斉に一つ手前のゾーンまで侵攻してくる。
第3、第2ゾーンにいるゾンビはそれぞれ第2、第1ゾーンへ、そして第1ゾーンにゾンビがいた場合、プレイヤーはその人数分ダメージを受けてしまうのだ。
その後はさらにゾンビ増殖フェイズと続き、第3ゾーンに3体+ゾンビ出目の数などの分だけゾンビが追加される。
そしてここまでで1ターンが終了し、次の出番プレイヤーへとターンが移っていくぞ。
これをいくつかある終了条件を満たすまで行い、最終的に一番ポイントを稼いだ生存者がこのゲームの勝者となるのだ!
と、ルールはこんな感じ。
いやー、実際にやってみるとこれがなかなか難しい!アクションダイスの出目や振り直しに悩むのはもちろん、アイテムや住民カードの効果も色々あるから考えることがたくさんだぜ。
ゾンビも毎ターン容赦無く湧いてくるのでその処理だけでてんやわんや、慣れないうちは生き残るのに精一杯で全く住民が集められず、最終的に勝者が4ポイントとかの世界で笑った。
でも慣れて立ち回りがわかってくると、1ターンで7体くらいのゾンビを倒せたり、もう絶対絶命だろ!って状況からでも立て直せたりでかなり楽しいのだ。できる行動が色々あるゆえに、かなり悪い状況でも突破口を見つけられた時の気持ちよさは筆舌に尽くしがたいな。
プレイヤー間の絡みが少ないのはちょっと寂しいと感じるかもしれないが、プレイしていると他人のボード状況でも一喜一憂できて面白いぜ。
ボードゲーム ×ゾンビという王道の組み合わせが高いレベルで実現されており、わかりやすいルールながらしっかりとその醍醐味を味わうことのできる良作ボードゲーム 。
なによりコンポーネントのゾンビといい登場キャラの濃さといい、世界観がきちんと用意されているので誰でもすぐに洋画のような世界に入り込むことができるのが嬉しいな。
プレイ時間もそれほどかからないので、ボドゲに興味を持ち始めた方やゾンビゲーに目がない方には是非オススメしたい作品だ。1人プレイもできるしね!
【iPhoneアプリ(ボドゲ)レビュー】通路(Tsuro) - 道を敷き詰めライバルを押し出せ!アジアンテイストな雰囲気が心地いい同名ボードゲームのデジタル版!
「通路(Tsuro)」は、iPhoneで配信されているデジタルボードゲームアプリ。もともとはcalliope gamesという海外のアナログゲーム制作会社が作ったボードゲームで、こちらはそのアプリ版となる。
通路というタイトルは日本用にローカライズされているわけではなくて、原題もそのまま日本語から取ってTsuroなのだ。海外の方が日本をテーマにしたゲームを作ってくれるなんて嬉しいよね。
このゲームの魅力はなんといってもそのアジアンテイストな雰囲気。パッケージに描かれた荘厳な龍のイラストから始まり、ボード上には鳳凰と思わしき鳥が神々しさを放っているし、「東西南北」や「風火水地」など筆字でそれっぽく書かれた四字熟語がたまらない。見てるとなんだか本当に昔の日本でまじないかなんかに使われていた道具に見えてくるぜ。
全体的に落ち着いたデザインだし、そのまま並べてインテリアとしてもいけそう。
実物の方は一度だけ遊んだことがあるが、アプリ版でもその雰囲気は全く損なわれておらず、むしろプレイ中にはいい感じのBGMも流してくれるおかげでさらに没入感は高められていると思ったぜ。
あとアプリとしてすごく好きなのが、ものすごくアナログ感を大切にしてくれているということ。
ゲームの始め方が「箱を開ける」っておいおい、こんなのわくわくしちゃうに決まってるじゃないですか。しかもたまにこの画面に自社製品の「Roll For It!」を紛れ込ませる茶目っ気も高く評価しておきたい。
ふたを開けるとボード、カード、ストーンが自動で取り出されセッティングまでしてくれる。科学の進歩ってすごいね。
この折りたたまれたボードが広がる瞬間が感動のピークなんですがわかる方いらっしゃるでしょうか。こんなとこまで再現してくれてるなんてアナログゲーマーは歓喜ですよ。
ルールはいたってシンプル。
まずは色とりどりのストーンの中からマイフェイバリットカラーを選ぶ。いかにも日本風の朱もいいが、俺は抹茶あんみたいで美味しそうな緑が好きだ。
選べたらボードの外周から好きなところを選んで配置しよう。
ちなみにこの通路、もともとは2〜8人用のゲームだが、デジタルの特権としてソロプレイをすることもできる。ソロの場合は勝ち負け関係なしに、盤面から落ちるまでにどれだけの距離を移動できるかを目指すスコアアタックのようなシステムで遊べるのだ。
自分の色を選んだら、次はNPCを設定するぞ。
NPCはおバカ、秀才、曲者の3タイプがあるので、自分の技量に見合うと思うやつを追加していこう。ちなみに俺はおバカといい勝負を繰り広げたことで少し落ち込んでいるぜ。
参加プレイヤーが決定したらいよいよゲームスタート!
プレイヤーはまず手札として通路の描かれたタイルを3枚ずつ配られる。
このタイルは各辺から2ヶ所ずつ道が伸びており、どういう風に置いてもきちんと通路になるようにできているのだ。
これを1枚ずつ、自分のストーンから繋がるように並べていくのが毎ターンの流れ。
通路が繋がった場合は必ず移動しなければならず、自分のターンはもちろん相手ターンに置かれたタイルであろうと通路ができれば強制移動しなければならない。
これを駆使し、自分以外の相手プレイヤー全員をボード外に追いやることができれば勝利となるのだ。
という感じで、ルールは単純だがこれがなかなかハマる!
最初はまだ勝手がわからず自滅することもあったが、慣れてくると自分は逃げ延びつつ相手を場外に落としたり、相手同士をぶつけて脱落させたりとテクニカルな動きができるようになってくる。
こうなるとさらに余裕ができてくるので、ハイスコア目当てにループ(自分の通ってきた通路を交差すること)を狙ったりとよりゲームを楽しめるようになるのだ。
そして一緒にプレイするNPCも何気に愛らしい奴らばかりだぜ。
例えばおバカNPCを選択すると、手番になるたびに「〜はぼんやりしています」「〜は子猫のことを考えています」とか出てきてこちらの精神を癒しにかかってくる。
秀才も「〜は利口ぶっています」とか言われてて笑えるし、曲者は「〜はあなたを見て笑っています」とか出てきて…いやなんだこいつムカつくな!
そしてそしてもうひとつ驚きの機能…
実はこのゲーム、AR対応である!
見てくださいこの存在感。「あれ?俺いつの間に通路買ったっけ?」となること間違いなしのこの迫力!
しかもめっちゃ寄れるんです!至近距離で見えちゃうんですよ。これもうスマホを眼鏡みたいにしたら実物持ってるのと変わらないね。
いやそれは言い過ぎたけど、こういうところに熱意をかけられるのってロマンを感じてめっちゃ好きだぜ。
問題点は対人プレイのし辛さかなぁ。
オンラインでの対戦はFacebookの連携が必須で、いわゆるランダムマッチのようなものは存在しない。
ボードゲーム仲間とFacebookで繋がってる人は問題ないが、ここ日本ではなかなかいないのではないかな…無料アプリならまだしもこれ有料アプリだしね。
一応ひとつの端末を回し待ちしてローカル対戦することもできるのだが、いかんせんテンポも悪くなってしまうのでこちらもあまり実用的ではない。
そのため、やはりみんな集まった時はアナログで、ひとりで楽しみたい時にはデジタルで、って感じの使い方がいいのかなーと個人的には思ったぜ。
アナログゲームの雰囲気を残しながらも、BGMや移動距離の計算、通った道の視覚化などデジタルの強みをしっかりと活かすことで、単なるスマホへの移植を超えた作品になっていると感じた。
対人プレイには難ありだが、これもデジタルとアナログの棲み分けと思えば個人的には納得できるかな。
なにより実物買ったら4,000円近くするところをアプリなら480円だぜ!?日本語へのローカライズも完璧だし、ボドゲ好きなら買わない手はないと思うぞ。
アジアンテイストな世界観もやっていて本当に癒されるので、雰囲気に惹かれたなら是非チェックして欲しい作品だ!
【ボードゲームレビュー】ONIRIM(オニリム) - 不思議な夢の世界に迷い込み、扉を探して旅をしよう。独特な雰囲気に癒されるソロプレイカードゲーム。
「ONIRIM(オニリム)」は、アナログゲームデザイナーであるシャディ・トーベイ氏によりデザインされ、Z-MAN gamesより発売されている1〜2人用のカードゲーム。日本での発売はHobby JAPANが担当している。
ソロプレイを基本としたカードゲームで、プレイヤーは不思議な空間に迷い込んでしまった「夢を歩くもの(ドリームウォーカー)」となり脱出のための扉を探すというストーリー。
「夢」をテーマとしているだけあって、イラストや全体の雰囲気も独特な感じ。例えば基本となる4種類のカードにはそれぞれ庭園、水族館、天文台、図書館という場面が描かれているのだが、どのイラストもいい意味でめちゃくちゃな感じになっており、まるで子供が自分の想像力に任せて描いたかのようなデザインになっているのだ。
このどこか懐かしい感じと、少しの不安定さみたいなものがオニリムというゲームの世界観を深めているひとつの要因だと思ったぜ。
ルールはとっても簡単。
用意するのはひとつの山札。これだけ。
セットになっている拡張版を追加するときにはまたセッティングは変わってくるけど、基本となる準備はここまでだ。
この山札がこれからプレイヤーを待ち受ける夢の迷宮となるわけだな。
そうしたらプレイヤーはその山札から手札として5枚を引く。これは言うなれば迷宮をどこへ進むかの選択肢、みたいな感じだろうか。
ちなみにカードには迷宮カード、扉カード、夢カードの3種類があり、ここで引く手札は全て迷宮カードじゃないといけない。もし扉や夢がきてしまったら新たに引き直し、5枚揃ったところで扉や夢を山札に戻しリシャッフルするのだ。
こうして手札を引いたらいざ迷宮探検に出発。
と、その前に勝利条件と敗北条件の確認をしよう。まずこのゲームに勝つための条件は、8つある扉カードを全て見つけること。扉カードは以下の方法で見つけることができる。
- 同じ色の迷宮カードが3枚並ぶとその色の扉カードを獲得
- 手札補充時に扉カードを引いたとき、その扉カードと同じ色の迷宮(鍵)カードが手札にあれば、それを捨てることで獲得
以上2点の方法で扉カードを集め、8つ目を見つけた瞬間にプレイヤーは元の世界へと戻ることができるのだ。
しかし逆に、扉カードを全て見つける前に山札が切れる(=迷宮がなくなってしまう)と、プレイヤーは夢の世界に囚われてしまいゲームオーバーとなってしまうぞ。
プレイヤーはまず毎ターン以下のうちどちらかの行動を行う。
- 手札から迷宮カードを1枚出して迷宮を進む
- 手札から迷宮カードを1枚捨てる
迷宮を進む場合には注意点があって、進むことができるのは前のカードとマークの違う迷宮だけということ。
例えば最初に進んだ迷宮が「太陽マークの水族館」ならば、次進むことができるのは月マークか鍵マークどちらかの迷宮だけとなる。太陽マークがついていると庭園だろうと図書館だろうと移動することはできないのだ。画像でいうと左の並べ方は大丈夫だが、右の並べ方はできないぞ。
そして出した迷宮カードは横に並べていくわけだが、上記の勝利条件で書いたように同じ色の迷宮カードが3枚並べばその場で扉カードを獲得することができる。ひとつの場所をくまなく探して扉発見!って感じだろうか。
1か2、どちらかを実行したら山札からカードを一枚引いて手札を補充する。
迷宮カードの場合はそのまま手札に加え、扉カードだった場合は同じ色の迷宮(鍵)カードを捨てることで扉カードを獲得することができるぞ。
しかし、ここでもし夢カードを引いてしまうと、プレイヤーは悪い悪夢にうなされることになる。これを回避するためには以下の行動のうちひとつを選ばなければならないのだ。
- すでに見つけた扉カードを山札に戻す
- 手札の迷宮(鍵)カードを一枚捨てる
- 山札の上から5枚を引き、その中の迷宮カードを全て捨て札にする
- 手札を全て捨て、新たに手札が迷宮カード5枚になるよう山札からカードを引く
いずれを選ぶにしても脱出から遠のいてしまうのは間違いないので、今の状況での最善をしっかり選んでいけるかが試されることになるぞ。
そしてここまでで1回の手番が終わり、また最初の1.2に戻って迷宮の探索を続けていくのだ。
言葉で説明すると少しややこしいかもしれないので実際にやってみよう!
最初の手札はこんな感じ。うーむ、運がいいとここで1セット揃ったりもするけどとりあえずはなしか。じゃあ無難に赤の天文台から行こうかな。
次のターンでは青のカードを引いて水族館が1セット揃った。よっしゃ、これで月→太陽→月と出せば水族館の扉がゲットできるぞ!と思いきや、今出ているのは月マークのためそのままでは出せない。勿体無いがここは間に一枚挟んでまた月マークを置けるようにしよう。
そうしてなんとか3枚揃えて最初の扉を発見!楽しかった水族館とお別れして次の迷宮へ進むぜ。
その後は手札の引きが良くて立て続けに天文台の扉も発見!しかもまた手札には図書館が1セット揃っているぜ。
と、浮かれていたら悪夢カードを引いてしまった!うーん、扉カード戻すのは勿体無いし手札は捨てたくないしなのでデッキの上から5枚捨て札を選ぶ。
あぁ、俺の迷宮が…でもすでに一枚扉を見つけている水族館と天文台でまだよかったな。
その後はもうびっくりするくらい順調に進む迷宮探索。いやほんとに、なかなかこんな上手くいくことないよ?今回のドリームウォーカーはなかなか夢を見る素質があるらしい。
と、ここでまた悪夢再来。今回は手札がパッとしなかったので思い切って捨ててしまうことに。おかげで図書館の扉2枚目をゲットできたぜ。
そしてまたまた運良く庭園の扉カードを引けた!手札には鍵マークの庭園カードがあるので、これを捨てて庭園の扉2枚目も発見!
あれよあれよと言ううちに水族館の扉も発見し、残るは天文台の扉1枚に!しかし太陽マークばかりでなかなか揃えることができない…もはや天文台以外はいらないのでがんがん手札を捨てていく。悪魔カードも何枚か引いてしまったがぬかりはない。全ていらない鍵カードで相殺してやったぜ!そして…
ついにきたー!
何よりも待ち望んでいた月の天文台…!宇宙の暗闇に浮かぶ天体が最高にクールだぜ…あとはこの迷宮を突破すれば…
脱出成功…!
いやー、今回はほんとにめちゃくちゃ快適な旅だったぜ。今まで何回もやってるけどこんなに上手く事はなかなかないんだほんとに。
そしてこのゲームが終わった後の盤面の綺麗さも好きなポイント!なんかステンドグラスみたいでいいよね。
今回は基本セットのみのプレイだったが、なんとなんとこのオニリムは拡張セットが7つも同梱されているという超お得仕様。さらにそれぞれの拡張は混ぜても遊べるのでいつでもバラエティ豊かな旅を提供することができるぞ。
そしてひとりが寂しくなってきたら誰かと一緒に迷宮に潜るもよしと、遊びごたえはなかなかだ。
ひとりでできる単純なゲームながらも、迷宮から迷宮、扉から扉へとちぐはぐな世界を渡っていく感覚はすごく楽しい。ほんとに雰囲気がいいとしか言いようがないので言葉にするのが難しいのだが、例えるなら小さい頃読んでもらった絵本の主人公になった気がして俺はすごく好きなゲームだぜ。
ゲーム内容的には少し単調かもしれないが、拡張は豊富だしこの独特な世界観にピンときたなら楽しめること間違いなしなので、気になった人は是非チェックしてみてほしい!
【ボードゲームレビュー】ダンジョンギーク - 先は宝か?トラップか?ダンジョンを構築して踏破を目指す2人対戦ボードゲーム!
ゲムマでの戦利品シリーズ第一弾!
「ダンジョンギーク」は、アナログゲーム制作サークルである「BGB」さんより制作、販売されている2人対戦のボードゲーム。「BGB」さんはもともとTRPGの動画を投稿している方のようで、クトゥルフTRPGやウォーハンマーなどのリプレイをニコニコ動画にアップしている根っからのTRPGプレイヤー。そりゃあそんな人たちが作ったゲームがつまらないわけないってもんですよ。
ダンジョンが大好きなゴブリンたちが作り上げた競技「ダンジョンギーク」、これはお互いが半分づつダンジョンを構築し、それに挑戦してより多くの財宝を獲得しゴールを目指すというもの。
プレイヤーたちもこの競技に熱中するゴブリンの1人となり、ダンジョンを構築、踏破することで自分が他の誰よりも優れたダンジョン・ギークであることを証明するのだ!という感じのストーリー。(ちなみにギーク:geekは「めっちゃ詳しい人」みたいな意味合い)
もうね、世界観の設定からしてどストライク。
とにかくダンジョンという言葉に弱い俺は夢中になるゴブリンたちの気持ちがよくわかるぜ。むしろ俺もゴブリンだったのかもしれないとさえ思う。
そんなダンジョンを自分で作り上げ、さらに攻略までできるといわれてテンションが上がらないわけがないよな。
コンポーネントもコンパクトにまとまっており丁寧に作られている印象。タイルを組み合わせてマップを作っていくのはボードゲームの定番みたいなところがあるけど、やっぱりこのシステムはいいよね。並べ終わった後の見応えもあるし大好きだぜ。
それでは早速プレイしていこう!
ゲームの流れは大きく3つに分かれていて、「構築フェイズ→確認フェイズ→踏破フェイズ」という感じで進んでいくぞ。
構築フェイズでは早速本ゲームの醍醐味であるダンジョンを作っていくぜ!
プレイヤーは最初に壁タイルを一枚受け取ってスタート。その後は毎ターン以下の行動の内ひとつを選んで交互に実行していく。
- 山札からタイルを一枚引き、持っているタイルの内一枚を配置
- タイルは引かずに、要石チップを配置
タイルには何もない通路や通行不可の壁、そしてポイントが獲得できる財宝と逆にポイントを失ってしまう障害の4種類があり、これらを自分の担当するエリアに裏向きで並べていく。
要石チップはゲームの始めに4つずつ配られ、タイルの代わりに配置することで壁として使うことができるぞ。
ちなみに自分のコマが黄色の場合、担当エリアは相手の紫コマがある黄色のエリア。当たり前だが、自分の作ったダンジョンを先に攻略するのは常に相手になるのだ。
このタイルの配置がこちらの作戦となり勝敗を分けることになるわけだが、これが本当に悩ましい!
財宝タイルは一度取られてしまうとその後に通っても獲得することはできないため、出来るだけ相手が通らなさそうなところに配置したい。しかしそうすると怪しまれてすぐ狙われてしまう可能性があるので、あえて相手コマの近くに配置すれば意外とスルーされたりもする。
また障害タイルは財宝タイルと違い、通るたびに何度でも効果を発揮するので(もちろん自分にも)注意が必要だ。
これを利用していかにも自分用の宝物庫っぽい袋小路を作り、中を障害タイルで埋めることで引っかかった相手に甚大なロスを生じさせることもできるぞ。
また、さらに裏をかいて入口だけ障害タイルを置けば、相手は警戒して引くこともあるだろう。しかし実は障害は入口だけ、自分は少しのロスと引き換えに宝物庫のお宝全ゲット!なんてことも可能だ。
もちろんそう上手くいくことばかりではないが、相手がまんまと作戦に引っかかった時の気持ちよさはかなりのもんだな。思わず顔がにやけてしまうぜ。
そんなこんなでダンジョンを作り上げていき、ついに完成!
今回のダンジョンは右上の方に財宝ゾーンを設置して、左上の方は障害多めの作りにしてみたぜ。ただ思った以上にいい財宝タイルが引けなくてちょっと不安…これは相手の配置したタイルから財宝を探すしかないな…
そして相手が担当したエリアにある分かれ道が気になる…絶対どっちか罠だろこれ。
ダンジョンが出来上がったら次は確認フェイズに移る。
確認フェイズは簡単にいうと、「自分の担当エリアにどうやってもいけないタイルがないか」を確認する作業。
全てのタイルは階段マスから到達可能である必要があるため、要石に囲まれて入れないタイルなどがあるとペナルティを食らってしまうのだ。
例えばこれだと、自分の担当エリア(黄色)だけで見たときに右下のタイルに入ることができないので、-5ポイントのペナルティを受けて再配置をしなければならない。
気をつけて作っていればそうそう起こることではないが、ダンジョン作りに夢中になっているとうっかりしてしまうこともあるので注意しないとな。
さて、確認フェイズも終わればついに第二の醍醐味である踏破フェイズに挑戦だ!
プレイヤーは1ターンに1マス移動することができる。移動先のタイルを決めたらタイルを裏返し、そのタイルに書かれている効果を解決するのだ。財宝タイルなら書かれているポイントを受け取り、障害タイルならその分のポイントを没収、壁タイルなら進めずに元いた場所に戻されてしまうぞ。
このタイルをめくる瞬間のどきどきわくわく感がいかにもダンジョン探索してる!って感じでたまらないぜ。
さて、まずは肝心の第一歩!
最初から通路タイルという肩透かしを食らったが、とりあえず障害ではなくて安心。
次はどちらに行くべきかな…
相手は早速障害にバッティング!ふふふ、まんまとこちらの罠にかかってくれたぜ。
とかいって余裕こいてたらまさかの-6。
完全に道を間違えた…左のタイルが相手の帰り道用だったんだなきっと。
しかし俺の読みも負けちゃいない!俺の予想だと相手はまっすぐ下にくだってから右に曲がりたいんだろうなー、と思っていたので、そう簡単には行かせませんよと壁タイルを置いておいたのだ。
これによって相手はタイムロス!このゲームでは先にゴールするとその後相手がゴールするまで毎ターン2ポイントを得ることができるのだ!探索するも速攻ゴールを目指すもプレイヤー次第ってわけだな。
その後どうにか自分のエリアに入るも道中ほぼ完璧に敵の罠にかかってしまう痛恨のミス。ちょっと動きが単純すぎたか…とはいえこれからは自分が担当したエリアなので、あとはどのくらい相手より稼げるかである。
俺が無事に宝物庫巡りを開始している間に苦戦中の相手。自分で配置した障害を踏まざるを得なくなってしまう悔しさを味わうがいい!
その後はお互い自エリアの財宝を根こそぎ持っていき、両名ほぼ同時にゴール。
さぁ最終的な獲得ポイントは…?
俺、30点!
対して友人は…
24点!
よっしゃ勝ったぞー!
だいぶ相手に遠回りをさせたつもりだったが、結局自分も遠回りしてしまったので同じタイミングでのゴールになってしまったぜ。
それでも今回はお互いにやりたいことができたからかなりいい試合だったな。
と、こんな感じの流れでダンジョン構築と踏破に勤しむのがこのゲームの特徴だ。
実際にはこれを3ラウンド繰り返して、最終的に一番得点が多い方の勝ちになるのだが記事ではちょっと省略。
まだ何回かしかやっていないので色々あやふやなところもあるかもしれないが、俺の想像していた通りのゲームでめちゃくちゃ楽しいぜ!
果たしてこちらの道は罠なのか、それとも相手が自分用に作った財宝ルートか…?そういうのを読みあって歩を進める緊張感と上手く読みきれたときの達成感は言葉では表せないものがあるな。
タイルのデザインもめっちゃいい感じ。
ゴブリンが主人公ということもあって比較的ダンジョン内も平和で、敵もナメクジみたいなモンスターやまんまるに肥えた赤ちゃんドラゴン(カエル?)だったりと可愛らしいデザインながらしっかりと雰囲気が出てる。
ちなみに俺はこれが初めてのインディーズゲームだったが、正直このクオリティの高さには驚いた。ゲームデザインといいコンポーネントといい、大手のゲームにも全く引けを取らないな。
ただ残念ながら今入手する手段はないようで、委託販売先でも全て品切れのようだ。
次に入手できるのは秋のゲムマとかになるのかな?面白いゲームだからもっといろんな人に知ってもらいたいぜ。
自分の手でダンジョンを作り上げる楽しさと、相手のダンジョンを攻略する面白さ、この2つがちょうどいいバランスでまとまっていてダンジョン好きにはたまらないボードゲームになっていたぜ!
タイルの種類がもっとあればさらに面白くなりそうだし、できることなら拡張版とか出たら嬉しいな…!
長々と色々書いてしまったが、とにかく俺的には大満足のゲームでした!
【ゲームマーケット2018春】初参加のゲームマーケット!そこは夢と遊びに溢れた現世の楽園だった…!
昨日は待ちに待ったゲームマーケット2018春!
お互い初参加となるボドゲ仲間の友人と2人で参戦してきたぜ。会場はかの有名な東京ビッグサイト。俺はビッグサイト自体初だったが、コミケや即売会マスターの友人に導かれなんとか到着。
会場に近づくにつれゲムマ帰りと思われる人たちも増えていって、今から自分もそこに行くんだなぁと考えるとめっちゃわくわくした。
おぉ、これが夏と冬には戦場となるビッグサイトか…!
天気は快晴で気温も暖かいし、まさに絶好のイベント日和って感じだな。つい先日はがっつり雨だったのでひと安心だぜ。
ところでビッグサイトといえば写真にもある逆三角形の建物がシンボルだけど、ここでイベントとかが開催されるわけじゃないのね。コミケとかはここでやるもんだと思ってたからちょっと驚いた。
ゲムマは西3.4ホールでの開催。2階の受付で事前に買っておいたカタログと入場券を交換しいざ出陣。
会場に入ると早速目の前には大手ボドゲ会社アークライトのブースが!
カードゲーム「ラブレター」の顔出しパネルがあってやりたかったけど恥ずかしいからやめておいた。それと一緒に新作ゲームの展示もやっていて、「レイルウェイズ・オブ・ニッポン」や「キャプテン・ソナー」なんかが展示されていたぞ。
その中でも特に驚いたのがこれ。
「ライジングサン」という、ファンタジーな世界観の戦国時代を舞台にしたボードゲーム。
このコンポーネント凄すぎないか!
いかにも日本的な龍がいたり阿修羅っぽいやつがいたりしてバリエーションも豊かだし、なにより着彩されていないのにこの迫力!細部まで精密に作られてて思わず見惚れてしまったぜ。
まぁ、もちろんその分値段はするけどね…消費税入れて13,000円以上…うん、ボドゲカフェとかにいってやろう(諦め)。
他にも企業ブースにはいつもお世話になっているイエローサブマリンや未だにいったことのないすごろくや、ポップなデザインの小箱ゲーで有名なオインクゲームズなんかが出店していたぜ。
各ブースには試遊スペースもあって、まだ発売されていないゲームもブースの方の丁寧な説明で体験できるため、色々参加しようと思ったら時間がいくらあっても足りないな。
企業ブースをさらっと見た後は目的のボードゲームを求めて会場を散策することに。
ここで本当に後悔したのは、ボードゲームを調べるだけ調べてブース場所や回る順を全く考えていなかったこと…カタログにせっかく付いてきたマップももちろん白紙なので、またカタログ片手に調べながら回ることになってしまったぜ。次はちゃんとどう回るかも決めておかないとな。
まず向かったのは、前から気になっていたダンジョンギークを取り扱っている「BGB」さんというサークル。
マップ片手にちょっと迷いつつもなんとかブースを発見!
※写真は許可をもらって撮影・掲載させてもらっています!
あったー!
程よい大きさのパッケージはかなりしっかり作られてて、ツルツルな質感がたまらない。イラストもこのブログのヘッダーと同じ一人称視点なので謎の親近感を覚えたぞ。
作者さんからルールの紙をいただいたので熟読。やっぱりこれは面白い!と思いそのまま購入させていただきました。作者さんも優しそうな感じでいい買い物した!って感じだったな。
次に向かったのはこちら。
ゾンビクライシスという2人協力型のゲームを作っているサークル「Manifest Destiny」さん。
ゾンビゲーは前の記事でもRed Zoneというゲームを紹介したんだが、実はもう一つ迷っているゾンビゲーがあって、それがこのゾンビクライシス。Red Zoneとどちらを買うかいっそのこと両方買うか悩んだけど結局こちらを購入。
協力プレイながらお互いが別の役割を担当するという珍しいシステムが購入の決め手になったぜ。
それにしてもこんなに綺麗に積まれていると手に取るのを躊躇してしまうな。
他にも気になっているのを見て回っていたんだが、やっぱり色々見てるうちにどんどん目移りしちゃうね。結局前にまとめた記事から買ったのはダンジョンギークだけで、後はその場の雰囲気とかフィーリングで買うものを決めてしまったぜ。
そして俺は今回あんまり重ゲーを買うつもりはなかったんだけど、偶然立ち寄ったブースから発売されていた東京サイドキックというゲームが目につく。これはプレイヤーがヒーローとサイドキックを選び、他のプレイヤー(のヒーロー&サイドキック)と協力して街のヴィランを倒すというストーリーの協力型ボードゲームだ。
何を隠そうヒロアカにはまっている俺は一瞬で一目惚れ。試遊は結構時間がかかりそうなのでできなかったが、見ている限りめっちゃ面白そうなのでその場で購入してしまったぜ。
ゲームマーケットでの先行発売ということで価格がお安くなっていたのと、特典としてポストカード、さらにはこのゲームがすっぽり入るトートバッグまで付いてきた!
トートバッグは「TOKYO SIDEKICK」の文字と各ヒーローのロゴ?が印刷されている豪華仕様。ポストカードも可愛いしこれめちゃくちゃ満足度高いぞ!
全くマークしていなかったゲームだがいいものに巡り会えたぜ。これも即売会というイベントの面白さだよね。
ブースのコスプレおねーさんも可愛かったしな!
その後も友人と色々回って気になったものをちょいちょい集めていく。少しだけ試遊もしてみたが、やっぱり知らない人とやってもボードゲームは楽しい!というか知らない人とやるってのはいつもと違う緊張感があって、知り合いとやるより頭が回る気がしたぜ。
ボードゲームカフェにはまだ行ったことがないけど、こういう感じなら楽しいだろうなー、と俄然興味湧いた。
あとはカタログで見て気になっていたマジックザギャザリングの体験会にも参加できた。
TCGは昔に遊戯王をやっていたくらいで最近はまったく触っていなかったんだが、今回のイベントではなんと体験会に参加するだけでデッキ2つ、カードケース、プレイマットがもらえるという大盤振る舞い!
MtGといえば全てのカードゲームの生みの親とも言える有名ゲームなので、これは参加するしかないと決めていたのだ。
ブースの方のルール説明もわかりやすくて、わからないところや勝ち筋なども教えてくれるので初めてでも問題なく楽しめたぜ。友人と2回対戦してどちらも負けてしまったが…悔しい!
そんなこんなでゲムマを満喫していると、あっという間に終了時間である午後4時半近くになってしまった。実はこの日、俺の寝坊が理由で予定より1時間遅い午後の1時ごろに付いてしまったのだ。友人には申し訳ないことをした上、これほど寝坊を後悔した日はないな。
実際会場にいられたのは3時間ほどだったが、やっぱり全然時間が足りない!秋はこれを反省してしっかり準備して挑みたいと心底思ったぜ…
という感じで反省点は多々あったものの、はじめてのゲームマーケットはめちゃくちゃ楽しかった!時間とお金があれば今日も行きたかったくらいだぜ。
そして今回購入したゲームはこんな感じ↓
上で書いた3本もいれて、
- ダンジョンギーク
- ゾンビクライシス
- 東京サイドキック
- バハムートゲート
- BABEL
以上の5本!バハムートゲートはドット絵のビジュアルに惹かれて購入した協力型のモンスター討伐系ゲーム。BABELは正体隠匿×タワー建築という面白い組み合わせにびびっときた。
あとは古城風デザインがカッコいいウッドクラフトのダイスタワーと、持ち運びに便利な端を留めるタイプのダイストレイも買って物欲満たされまくりの大満足。
今後はしばらくこれらを遊び倒してレビューなんかも書いていきたいな。
楽しかったゲームマーケット2018春、まだ終わったばかりなのに今から秋が楽しみだぜ!
ゲームマーケット2018春まであとわずか!個人的に気になっているゲームをまとめてみた!
あと1週間とちょっとに迫ったゲームマーケット2018春。
今回が初参加なので色々と情報収集をしてきたが、いやはや本当に面白そうなゲームが多すぎる!大手ボドゲ会社の新作はもちろん楽しみだし、たくさんの参加サークルさんたちの作品もめっちゃ気になるぜ…!
しかも会場にはボドゲの物販だけじゃなくて、ダイスとか小物類の物販も色々あるみたいだからいくらお金と時間があっても足りないな。
というわけで、今回は集めた情報のまとめも兼ねて気になっているものをピックアップしていくぞ。
パレオリシック 先史時代大冒険
台湾発のボードゲーム。
先史時代の台湾を舞台として自分の領地を広げ、資源を集めて工芸品を作るという流れの拡大再生産系ゲームだ。
全体的に可愛らしいデザインでキャラクターもゆるいからファミリーにもよさそうね。
とにかく時代設定が好みで、原始人と動物で島を探索、開拓なんてもう聞いただけでわくわくしてくるぜ。
ちなみに販売するのは英語版らしく、日本語のルールブックが付いてくるということなのでそこは注意。
パッケージにいる明らかに獣人族みたいなわんちゃん猫ちゃんと、どう見てもペットの犬と鹿になんだか闇を感じるな(感じない)。
画像引用:
ダンジョンギーク
両サイドからダンジョンを作っていき、真ん中まで行ったらそこから相手のダンジョンを攻略するという面白い流れの2人用ボードゲーム。
もう名前からして最高だよな!ダンジョンとかゴブリンとかそういうファンタジーは大好物なのでパッと見で惹かれてしまったぜ。
自分の手でダンジョンを作って探索なんてロマンの塊だし、それだけじゃなくて相手のことも考えてここは難しくしてやろうとか、ここは自分用の抜け道にしようとか、もうすでに妄想が止まらないです。
コンポーネントもコンパクトにまとまっていてあまり場所を取らなさそうなのも好印象。
プレイレポートを見た感じもかなり面白そうなので絶対チェックしたい作品だ。
画像引用:
Red Zone
ゾンビから逃げつつワクチンを集めてゴールを目指す協力型ゲーム。やっぱりこういうゾンビとかが出てくるゲームは協力プレイしてなんぼだよな!それにしてもゾンビとボードゲームの親和性の高さは異常である。
パッケージやカードイラスト、設定など至るところから洋ゲーの香りがするが製作者は日本人の方。しかも本業漫画家でゲームデザインからイラストまで全部1人でやっているというから驚きだぜ!
画像引用:
WOCHA
見方によっては色んなものに見えるカードを駆使して絵しりとりをするゲーム。カラフルで可愛らしいイラストが見てて楽しい。
こういうゲームは小さい子と一緒にでも遊べるから、親戚の集まりとかでも重宝する優れもの。
特に小さい子は普通じゃ思いつかないような発想を繰り出してきたりするので今から楽しみ。前にナンジャモンジャというゲームを持っていったときはハチャメチャな名前のオンパレードだったからな。
やっぱりこういう想像力がものをいうゲームはコミュニケーションツールとしても優秀だぜ。
画像引用:
まだまだ気になるゲームはいっぱいあるけど、とりあえず今日はこんなところで!
今チェックしてるゲームはもちろんだけど、実際に会場行ったらもっといっぱい気になるやつ出てきちゃうんだろうなー。
結構試遊スペースは用意されているけど、あまり試遊ばかりしていると時間が…というジレンマ。
ダイストレーとかコマとかそういう小物も欲しいしでもう頭(と財布)がパンクしそうだぜ!
何はともあれあと1週間ちょっと、後悔しないためにも引き続きゲムマ情報から目が離せないな…!