【iPhoneアプリレビュー】崩壊のダンガンウォール - ワイヤーフレームで描かれた世界に響く歌声…雰囲気に飲まれるハイスピードシューティング!
「崩壊のダンガンウォール」は、iPhoneで配信されている横スクロール・シューティングゲーム。価格は480円で追加課金はなし。
シューティングゲームってあんまりやったことないんだけど、タイトルがなんか気に入ったのでついつい購入。STG初心者にはちょっと難しかったがなかなか楽しめる作品だったぜ。
ゲームを始めると早速シリアスな雰囲気を思わせる警告画面が。飾り気のない明朝体の文字がより無機質な印象を感じさせるな。
タイトル画面には可愛らしい2人の女の子が描かれている。彼女らはパイロットか何かなのだろうか?
ミッションスタートを押すとウォールブレイカー(機体)を選ぶ画面に。各ウォールブレイカーは基本的に2つの攻撃方法を持っており、それらを状況に応じて使い分けていくことになる。
機体は全部で4種類。それぞれショットに特徴があってしっかりと個性が出ているぞ。
一番使いやすく初心者にオススメされているワイドアンドナローは、広範囲に拡散するワイドショットと一点集中のナローショットを切り替えることができる。
黄色の機体ゴールデンツインテールは、メインである波状ショットのほか、武器切り替えでブーメランのようなものを前方に射出。さらに射出中もう一度武器切り替えボタンを押すことで、ブーメランを前方に留めておくことができる。
ソードマスターRAIZINはショットが超一点集中のひとつしかないが、武器切り替えボタンを押すことで前方を剣で薙ぎ払うことができる。
この剣には敵弾をかき消す効果があるため、敵の弾幕が激しい場面では非常に強力な能力だ。
そして最後にフリースタイルという機体があるんだが、これに関しては挙動がいまいちわからない…
使ってみた感じだとワイドアンドナローに似てるんだけど、フリーショット中に弾道がめっちゃブレる。どうにか制御できるのかと思ったけど結局使いこなせなかったぜ。
この個性豊かな4種類から一機を選び、早速出撃。
ワイヤーフレームで描かれたサイバーチックなグラフィックと、宇宙のような背景が合わさってSF感はばっちり。
さらによく見ると画面には少しパース(遠近法)がかかっており、右に行くほど奥行きが出るように描かれている。そのため、普通の横スクロールシューティングよりもダイナミックな視覚効果を得ることができるのだ。
↑ショットが当たっている時に光が反射する演出も綺麗。
画面上部にはいろいろな数字が表示されているが、これらについての説明は一切ない。
特に自分はシューティング初心者なので理解するまでにだいぶ時間がかかったぜ…というか調べた。
どうやら一番上の数字はスコアを表すらしい。これはなんとなくそんな気がしてたぜ。
そしてスコアの右下にある数字はスコア倍率。敵を連続して倒すとどんどん上がっていくっぽい。そんでこの下の赤い数字がスコア倍率を維持できる残り時間。こんなんわからんわ…
その隣、緑色の数字はウォールブレイク(後述)発動回数で、一番下がウォールブレイクを発動するためのウォールゲージとなっている。
このウォールブレイクというのがこのゲームのキモになっており、発動することで敵弾を全て消し、さらに短い時間強化ショットでの攻撃が可能になる。
そして、発動した瞬間にBGMが歌へと変わる。
この演出がかなりカッコいい。
曲はステージによって変わり、テクノやヒップホップなど4曲が用意されている。数は多くないものの、どれも世界観によくマッチしておりプレイしていて気持ちがいい。
また、この歌自体も本作のストーリーを紐解くヒントになっているようなので、余裕があれば歌詞に耳を傾けてみるのもいいだろう。
肝心の発動方法だが、これはウォールゲージが500以上ある場合に、その全てを消費して発動することができる。
チャージは敵を倒したりすると溜まる他、ウェポンチェンジボタン連打でも溜めることが可能。これ裏技らしいけど必須テクニックじゃないか…?
ちなみにチャージが溜まっていればいるほど強化ショットの持続時間は伸びるぞ。
このウォールブレイクシステムと、武器の切り替えを上手に活かして立ち回ることが攻略のコツ。
そうして全5ステージをクリアし、ハイスコアを目指すというのが本作の流れだ。
一周にかかる時間はだいたい10分ほどなので、慣れてくれば結構再チャレンジしやすいのではないかな?
まぁ、俺はクリアするのが精一杯でハイスコアなんて全然意識できてないけども…
問題という問題は特にないが、強いて言えば自機が破壊された時の演出があっさりすぎることかな。ほんとに音もなく消えるので、最初の頃は「え!今攻撃受けた!?」ってなることが多々。
それとこれは別に問題じゃないんだけど、作中ではストーリーの説明がほとんどない。この手のゲームでは珍しいことじゃないが、せっかく世界観や雰囲気がいいからもうちょっと浸りたい気もしたぜ。タイトルの女の子の正体も最後までわからないしね。
しかし!実はこのゲーム「ダンガンシリーズ」としてあと2作品リリースされているのである。
俺は買ってから気づいたが、もしかしたらそっちも合わせてやることでより深く世界を理解できるのかも。
とにかく良質なシューティングゲームという印象で、快適な操作性、爽快な演出、それでいて歯ごたえのある難易度と全てが高いレベルでまとまっていると感じた。
サイバーチックな世界観やウォールブレイクシステムによるBGMチェンジなど、雰囲気に惹かれた方は絶対後悔しない作品となっているので、気になった方は是非チェックしてみてほしい!