【PS4ソフトレビュー】地球防衛軍5 - シリーズ初プレイでも問題なし！襲い来る巨大生物に立ち向かう名作アクションシューティング！
「地球防衛軍5」は、サンドロットが開発しD3パブリッシャーから発売されているPS4のアクションシューティングゲーム。
プレイヤーは連合地球軍「EDF」の隊員となり、ある日突然現れた巨大生物を相手に地球をかけた戦いへとその身を投じることになる…
言わずと知れた地球防衛軍シリーズの最新作。
あまりにも有名なのでゲーム好きで知らない人はいないと思うが、この度ようやく初見HARDでストーリーをクリアしたのでつらつらと感想を。いやー、控えめに言っても最高の作品だったぜ。
ちなみにシリーズは今回が初プレイ。
地球防衛軍1と2は繋がっていて3と4はそのリメイクだったが、今回の5では世界観が一新。また新たな地球での戦いを描くということでシリーズ未経験者でも問題なく世界観を堪能できるぞ。
ゲームを始めるとまずそのメインメニューの簡潔さに驚いた。
拠点マップなんてものはなく、できることはミッションへの出撃と兵科、装備の変更だけ。
ショップもなければ武器の強化もない。さすがは元SIMPLEシリーズって感じだな。
しかし内容が薄いとかそんなことは全くなく、むしろこのシンプルさこそがこのゲームを飽きずにやりこみ続けてしまう秘密だと思ったぜ。
プレイヤーは4つある兵科のうち一つを選び、数ある装備の中から持っていく武器を選んでミッションへ出撃する。
この4つある兵科がどれも個性があって面白い！
オーソドックスな操作感と使い勝手のいい武器であらゆる状況に対応しやすいレンジャー、機動力に優れビーム兵器を操る飛行部隊ウイングダイバー、一人では非力だが空軍への爆撃要請や大型搭乗兵器を要請可能なエアレイダー 、圧倒的な火力と機動性を持つが操作に癖のあるフェンサーなど、どの兵科も一長一短があって立ち回りも全然違う！
個人的にはフェンサーがお気に入りで、よく蜘蛛の糸に巻かれて綿あめみたいになりながらも奮闘しているぞ。
敵には巨大蟻や巨大蜘蛛、そして今作初登場の人型エイリアンなどが登場する。
こいつらがどいつもリアルな造形でキモい！PS4のグラフィックで描かれる巨大昆虫はもう虫嫌いの人なら鳥肌ものだろう。変にモンスターっぽいわけじゃなくて本当にそのままの虫っていうのがまたいい。
そして撃った時の手応えがまた気持ちよくて、迫り来る虫の大群をばらばらと撃てば悲鳴と血飛沫を上げて吹き飛んでいく。この爽快感は筆舌に尽くしがたい…
人型エイリアンも生々しいデザインで見た目はまんまカエルだったりグレイだったりといかにもな感じがいいね。
こいつらには部位破壊要素があって、足を破壊すればこけたり、右手を破壊すれば武器が使えなくなったり、頭を吹き飛ばせば素早く仕留められたりとただ撃つ以上の戦略性がある。
部位破壊をした時に腕や頭がズビャーと外れるのもこれまた気持ちいい。
足を失ってもこちらへの攻撃はやめない戦士の鑑だ！
ちなみに赤い血はなく演出もペンキみたいなのでそこのグロさはあんまり心配しなくていいぞ。大群と戦った後は地面がペンキまみれでスプラなんとかを彷彿とさせるな。
プレイヤーを待ち受けるミッションは怒涛の100超え。
めっちゃ多くない？と思ったが、今作は結構ストーリー要素が強めだったので意外と苦にならなかった印象。ただこれからハーデストやインフェルノで周回することを考えるとさすがにちょっと気が遠くなる…
ミッション中は味方の無線や掛け合いが飛び交っているため賑やかで楽しい。本部からの指令に「そりゃないぜ！」って思ったり、無責任な思想家？活動家？に憤りを感じたり、絶望的な状況でも軽口を忘れない仲間たちに癒されたりと「世界の危機にみんなで立ち向かってる感」がしっかりあってそこも好きなところ。
自分がチャットで雄叫びを上げれば一緒に叫んでくれ、軍歌の前半を歌えば後半を歌ってくれる仲間たちには愛着がわいて仕方ないぜ。俺はお前たちを囮に使ったりはしないぞ！
もちろんセリフだけじゃなく、一緒に死線をくぐり抜ける味方たちは本当に頼りになる。
特に精鋭部隊として度々出てくるグリムリーパー隊には頭が上がらない。圧倒的に不利な状況で、もう増援が来ても無駄だろ…って時に迷わず駆けつけ、「俺たちを盾にしろ」「獲物を分けてもらうぜ」とイケメンなセリフを吐きながら敵を殲滅する姿はまさに死神。もう何度彼らに助けられたことか…ネタバレになってしまうので言えないが、後半も熱い展開が待っているぞ。
そして何より楽しいのがオンラインや画面分割での協力プレイ！ソロプレイでももちろん最高に楽しい本作だがこれをやらない手はないぜ！シェアプレイを使えばソフトを持ってない友達とも画面分割で一緒に遊べるしね。
難しいミッションもみんなでいけば格段に攻略が楽になるし、いろんな人の装備を見てると「このミッションでその武器が活きるとは！」って結構勉強になることも多い。
それに何より1人の時と違って体力0＝ゲームオーバーじゃないのはでかい！
味方が生きてさえいれば体力の半分をもらって復活することができるので、もし死んでしまったらそっと助けを求めてみよう。きっとイケメン(美人)の先輩隊員が救助に来てくれるぞ。助けてもらったらお礼は忘れずにな！
俺はとにかくチャットが楽しくて部屋建てる時はいつも「定型文でわいわいしたい」みたいなこと書くんだけど、そうすると本当に賑やかでめっちゃ楽しい。
本部の無線にいちいち反応して驚いたり、「やったか！？」みたいな場面では「大勝利だ！」「イエーーーッ！」からの「こんなはずでは」「予想していなかった」とか、もう知ってるくせにノリノリでやってくれて先輩隊員たちの懐の広さがわかるぜ。
ちなみにオンラインでは持っていける武器と設定できる体力に上限が決められているので、めちゃくちゃ強い人が1人で全部片付けて他の人はポカーンなんてことにもならない。みんなが適正レベルで挑むことになるのでいつも緊張感のある戦闘ができるぞ。とにかく強力な武器で雑魚を焼き払いたい人も、オンでストーリーをクリアすれば上限なし部屋の設定ができるので安心だ。
個人的に悪いところはなかったな！
歴代シリーズをやり込んでいる人からすると、ストーリーをクリアするまでは高難易度であるハーデストやインフェルノができなかったり、ミッションの使い回しが目立ったりと気になるところはあるらしいが、俺は初見プレイヤーなのでその辺は問題なく楽しめた。
ストーリーの後半は確かに賛否両論ありそうだけどね。
とにかく敵を撃って撃って撃ちまくる単純明快で爽快なゲーム性、かといって高難易度では緻密な戦略を練らなければクリアできない歯ごたえもあり、アクションシューティング初心者から上級者まで長く楽しめる最高の作品だと思ったぞ！
大型DLC第一弾の詳細も発表されたし、新たな地球防衛軍である「Earth Defense Force : Iron Rain」の開発も進んでいるようなのでEDFはこれからも大忙し。
地球を守るにはとにかく人手がいるからな、君も興味があれば志願してみるといい。
今なら入隊で一時金5万ドルがもらえるって噂もあるし、やる気さえあれば大歓迎だ。
EDFはいつでも君の入隊を待っているぞ！
