【iPhone/androidアプリレビュー】Dead Rain : 新しいゾンビウイルス - 走って撃って駆け抜けろ!洗練されたデザインで挑むシビアな2Dゾンビシューティング!
「Dead Rain : 新しいゾンビウイルス」は、iPhoneとandroidで配信されている2Dシューティングゲーム。価格は120円(iPhone)。
突如ゾンビ化した人々から逃げている途中で娘とはぐれてしまった主人公を操作し、ゾンビ達を倒しながら娘を探すというベッタベタの王道ストーリー。
↑ストーリーの進行は3〜5ステージごとに5秒ほどの短いムービーで行われる。セリフは一切ないけど雰囲気あっていいね
基本となるプレイ画面はこんな感じ。序盤ステージにも関わらずもうすでにめちゃくちゃゾンビが出てくる。このスクショ撮ってる間に死んだ。
さて、画面右下を見てもらえるとわかるように結構アクションが多い!
右上からジャンプ、近接武器、遠距離武器1、2、そして補助装備とやれることはかなり多い。
プレイヤーは上記の武器3つと補助装備、そして防具の計5つを装備してゾンビ退治に挑むことになる。
遠距離武器ではサブマシンガンやショットガン、レーザー銃などもある。
近距離武器はハンマーオンリーだが、一定回数攻撃すると弾薬が回復したり、属性がついているものがあるぞ。
それぞれの種類自体はそれほど多いとは言えないが、どの装備も個性があるし何より5つを組み合わせるのでかなり戦術の幅は広い!
強化要素もあるので最後までお気に入りの武器を担いでゾンビを駆逐できる!
火炎放射器もあるぞ!汚物は消毒だッ!
肝心のアクション部分だが、これがまた気持ちいい。
本作は向いてる方向に攻撃を行うわけではなく、左右どちらか敵が近い方にオートで銃口を向けるシステムになっている。
そのため大量のゾンビから逃げつつ後ろ撃ちで数を減らし、障害物におびき寄せたところでロケランで一掃、などのプレイを走りながらスピーディかつスタイリッシュに決めることが可能だ。
このわらわら出てくる雑魚敵をまとめて吹き飛ばす快感は地球防衛軍シリーズに通じるものがあって個人的にはかなり評価点。
難易度もイージー、ノーマル、ハード、ヘルとあってやりごたえ抜群。
また各ステージにはスターが3つ配置されており、これを集めるのもやり込み要素となる他、獲得したスターは武器の強化に使うことができる。
強化に使ったスターは15分経てば無料でリセットできるため、その時使いたい武器に全て振ったりすることも可能だ。というかそれがおススメ。
…と、ここまでがメインシステムやなんやらについての雑感だが、問題もないわけではない。
まず始めて少しすると気づくのがその圧倒的な難易度の高さである。
とりあえずはイージーで全ステージクリアしようかな〜などとお気楽に考えていたが現実はそう甘くなかった…
これがまぁよく死ぬこと死ぬこと。
もちろんプレイが下手なのはあるがそれでもなかなかのインフレ具合を見せつけてくれる。
イージーで一通りクリアしようとしてもまず稼ぎは必須。ちまちま強化した銃とぺらぺらのアーマーではゾンビとのふれあいは許されないのだ。
しかしここまではまだ良い。難易度が高いのは悪いことではないし難しいからつまらないなんてゲーマーとしてどうなの?って話だ。
問題はその理不尽なシステム。
まず倒したゾンビはプレイヤーが画面外に行くと復活する。
ステージを探索して行き止まりだったら当然引き返すことになるが、そこまで倒したゾンビどもは全員復活して意気揚々とプレイヤーに走り寄ってくるのだ。
弾薬に限りがあるゲームでこれは辛い。
さらに一度ゾンビに感知されると倒すか穴に落ちるまで絶対に追うのをやめてくれない。
ステージではこのようによく上の階にいくギミックがあるのだが、ここに安易に上がると地獄を見る。
すでにこちらを感知しているゾンビは永久に追ってくるわけだが、上の階にいく手段は持っていないので下の階で主人公の真下をついていくような形になる。
この状態で感知されたゾンビの数を増やすと、あっという間に山のような数のゾンビクッションが完成するのだ!
デデーン!
こうなったらもう下に降りる=死。地獄が待っている。
しかもたちの悪いことに上の階にいると下の階が見えないので、「いるかな〜、いや、結構離したし大丈夫だろ、降りよう」→死という事故が頻発する。
そのため実はこのゲーム、かなりの死に覚えゲーなのである!
敵の配置、マップ構成、回避のタイミングなどを色々考慮しないと後半では戦えなくなってくる。
またステージには回復アイテムや弾薬などは一切落ちていないので、それらを回復したければ補助装備などで持っていく必要がある。
弾はよほどマガジンを強化しなければあっという間に枯れるため、個人的に補助装備は弾薬回復一択だったな…
これはこれで戦略ゲーと言えなくもないが、個人的にはストレスの方が大きかったぜ。
とはいえ総評としては、洗練されたグラフィックに敵をなぎ倒す爽快感、考え抜いた作戦でステージを駆け抜ける達成感、王道ながら続きの気になるストーリーなど製作者のこだわりが見える部分が多く、個人的にはかなりお気に入りの作品になった。
スマホアプリで歯ごたえのある作品を探している方は、是非とも銃を取り愛しの我が子を救いにいってほしい。