右手に銃を左手に盾を

右手に銃を左手に盾を

ゲームの雑感ブログ。デジタル、アナログ問わず

右手に銃を左手に盾を

【iPhone/androidアプリレビュー】Armello(アルメロ) - 他のプレイヤーを出し抜き王の暴政を止めろ!高い戦略性と世界観でアナログらしさも感じられるデジタルボードゲーム!

f:id:keibogame:20180326151116p:image

「Armello(アルメロ)」はiPhoneandroidで配信されている基本無料のボードゲームアプリ。もともとPS4、Steamで配信されているゲームのようなので移植作になるのかな。

スマホゲーもボドゲも好きな俺は見つけて即ダウンロード。早速プレイしてきたぜ。

 

舞台は動物たちが暮らす中世風の世界。

大国の王が穢れに魅入られ悪政を働くようになったので、俺たち英雄がなんとかしなきゃ!ってか王座獲得のチャンスじゃん!という感じのストーリー。

 

そのため勝利条件は、

・王を倒す

・最も多くの名誉を集めた状態で王が倒れる

精霊石を集めて王の穢れを祓う

・王より多くの穢れを背負い王を倒す(!)

の4つとなる。このうちのどれかを目指して各地を奔走することになるわけだ。でも最後のはダメだろ!これ悪政なくならないよ!

 

f:id:keibogame:20180328231451p:image

プレイヤーはゲームを始める前にキャラクターの種族やアクセサリを選ぶ。

種族、キャラごとにステータスや特殊能力が違う他、アクセサリで追加効果の付与ができるのでプレイスタイルに合わせて選ぼう。

 

f:id:keibogame:20180328231301p:image

プレイが始まると早速王のお出ましである。

昔は賢王だったらしいが今では見る影もない…

とはいえその強さは本物なのでむやみに喧嘩を売りにいってはだめだぞ。何事も準備が肝心なのだ。

f:id:keibogame:20180329010647p:image

王は穢れによって毎朝HPを失う。王が生き絶える前に勝利条件を満たそう。

 

何はともあれまずは動き出さなければ始まらない。

毎ターンの開始時にはAPが支給されるので、これを使って移動や攻撃を行うぞ。

f:id:keibogame:20180328233052p:image

マップには、入ると体力が回復する「ストーンサークル」、支配下に置くと毎ターンゴールドが手に入る「集落」、アイテムをゲットできる可能性のある「ダンジョン」など様々な地形が。

 

f:id:keibogame:20180328232032p:image

またプレイヤーはそれぞれクエストを与えられるので、これをクリアしてステータスを上げたり味方を集めるのが成長への近道。ただし目的地が結構離れていることもあり、すぐにたどり着くのは困難。他プレイヤーとの戦闘も起こるのでそう簡単にはいかない。

 

そこで有効活用したいのがカードだ。

カードには装備、呪文、計略の三種類があり、それぞれコストはかかるが色々な効果を発動することができる。

f:id:keibogame:20180329002303p:image

装備カードはその名の通り装備することで効果を発揮し、戦闘を有利に進めることのできるカードが多い。

f:id:keibogame:20180329002538p:image

計略カードには妨害系が多く、土地に使用して通るものにデメリットを与える罠などがある。

f:id:keibogame:20180329002758p:image

呪文の効果は様々だが、相手の体力を直接減らしたりといった強力なものが多い。

カードは毎ターン手札上限まで補充されるので入手は簡単だが、調子に乗って使いすぎるとゴールドがカツカツ、大事なところで使えないということにもなるため戦略はしっかり練っていこう。

 

f:id:keibogame:20180329004305p:image

もちろん冒険をしていれば襲われることもあるし襲うこともある。相手は他プレイヤーだったり穢れから生み出された魔物だったり。

王国の近衛兵は通常襲ってこないが、自分から攻撃したり他プレイヤーにカードを使われたりすると自分が「賞金首」となり襲われるようになってしまう。敵はあんまり増やしたくないものだぜ。

 

戦闘はダイスを振って行う。

目が数字ではなく攻撃、防御、ミスなどになっているので、それぞれの数で攻撃力、防御力が決まる。こういうのはボードゲームでよくあるシステムだよね。

スワイプしてダイスを転がせるのがアナログ感あって嬉しい。物理演算ソフトの関係か目の決定が遅いからそこはちょっと不満かなぁ。

ところでダイス転がす音ってめっちゃ気持ちよくない?

 

 

そんな感じで自分のターンを終え、プレイヤー全員が一周すると日が沈んで夜になる。

夜ではダイスの効果が変わったり、種族によっては戦闘力がアップしたりするぞ。

f:id:keibogame:20180329011210p:image

夜になると、ストーンサークルは神秘的に、ダンジョンは禍々しく輝きだす。

集落には明かりが灯っていたりと細かいところまでしっかり作られている。

ここで一周するとまた朝になり、それを繰り返してゲームを進めて行くという流れだ。

最終的に王が倒されるか穢れで倒れるかするとゲームが終了し、勝者の判定が行われる。

 

 

オフライン、オンラインで何回かプレイしたが、いいとこもあれば悪いところもあるって感じだったな。

 

まずいいところはやっぱりオンラインでボードゲームができるということ。

ボードゲーム自体割とマイナーな趣味なので、周りにプレイする人がいなくてもネットで手軽に遊べるのはいいところだよね。

他にデジタルの利点として、時間のかかるセッティング、後片付けをしなくていいっていうのもあるし、点数計算やステータス増減も自動でやってくれるからボードゲーム初心者にはいいかも。

ゲームプレイ時間に関しても、ほっといても王はいつか死ぬので必要以上に間延びしない。それでも1時間弱はかかるけど…

 

あとは作りの丁寧さが感じられるのもいい。

マップにある森や集落、ダンジョンなどに全部別々の名前がついてるのはすごい!同じ森でもあっちは「フェルデンの林」こっちは「忘れ去られた森」とかね。

カードの絵柄が微妙に動いてるのも見てて楽しいし、ローディング画面で「カードをシャッフル中」とか出るのも好きだなぁ。

 

 

でも残念なところももちろんある。

いいところの裏返しになっちゃうんだけど、やっぱりスマホのゲームとして考えると1試合1時間は長いよな…しかもAI相手ならいいけど人間が相手だから結構待たされることも多い。

ここがデジタルの欠点だと思うんだけど、アナログだとあんまり待ち時間って気にならないんだよね。

相手と対面してるから様子を伺うのも楽しいし、基本的に知り合いとやってるから「早くしろよ〜」とか「今考えてんだよ!」みたいな軽口叩きながらプレイできる。

デジタルだと顔見えないし基本知らない人だからチャット送りまくるのもちょっと気がひけてしまうぜ。

 

とはいえこの辺はこのゲームの欠点というよりはデジタルボードゲーム全体に言えることだな。

ゲーム自体はめっちゃ面白いし、チュートリアルもしっかりしてるのでかなりオススメ。

課金要素も強さに直結するものはないので、課金、無課金関わらず平等にプレイできる。

 

なにより無料でこんなに本格的なボードゲームができるのは素晴らしい!

最近はボードゲームカフェとかも話題性あるしじわじわボドゲの時代が来てるのかな?

この流れに乗り遅れないためにも、今のうちからボドゲに触れておくのはいいことだと思うぞ!初心者も経験者も、気になったら是非ダウンロードしてみてくれ!

 

Armello

Armello

  • League of Geeks
  • ゲーム
  • 無料